日本のあれこれ その2
一九七三年七月、現外相で、元通産相、当時の自民党の政審会長だった宮沢喜一は党の同僚に向け、党機関紙の一面に論説を書いた。
経済のエキスパートの宮沢は日本における最も責任ある政治家の一人であり、彼の論評は引用に価しよう。
「最近、大商社の経済活動が問題になったとき、国民の多くは、自分たちの手のとどかないところで、自分たちには想像もできないほど大きな取引きが、しかも商売の対象にするには不適当な財貨をめぐって行われた、と感じました。
少数の強者のほしいままな行為で、多くの国民が疎外されるような社会不正義が行われている、と感じました。
この感じ方が正しかったかどうかはいま論じない。